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FXのテクニカル分析のダイバージェンスをご存じですか?私が一番信用しているテクニカル分析です。
MACDやストキャスティクス、移動平均線のようにシグナルが出るテクニカル分析と違い、ダイバージェンスを一言で説明すると『チャートのあら捜しです』
FXトレーダーの中には、ダイバージェンスだけを見つけてトレードをする人もいるくらい信頼性が高いんです!ローソク足が長ければ長いほど信頼性もアップします。
ダイバージェンス自体は以前から利用されている手法で、最近、ヒドゥン・ダイバージェンスというものも出てきました。私がダイバージェンスを知ったのは10年ほど前、バカラ村さんのブログでしたが、バカラ村さんも信頼性の高い手法として取り上げていました。バカラ村さんはダイバージェンスDVDや書籍を出しているほどです。
ダイバージェンスは内容が濃いので、今回はポイントの解説になりますが、トレードに必要な部分は網羅しました。FXトレーダーなら是非とも知ってもらいたい手法です。
また、ダイバージェンスは科学的なテクニカル分析とも言え、理屈に合うテクニカル分析でもあるのです。最後までお付き合いください。
ダイバージェンスとは
ダイバージェンスというのは英語の「divergence」に由来し、逆行を意味します。FXでダイバージェンスとは、相場の動きとテクニカル指標の動きが逆行する現象を指します。
文字だけで説明すると『???』という感じになりますが、後々チャートで確認していきましょう。FXトレーダーはチャートを見れば一目瞭然だと思います。もう、文章で説明しないでチャートだけでも良さそうな気もしてきました。
はじめに例を出します。
ドル円のチャートを追っています。相場はドルが上昇を続けている状態で、ローソク足を見ていても完全なる上昇トレンド。
しかしよく見ると、オシレーター系テクニカルが『売られ過ぎを示しています』これはなぜ?簡単に説明すれば、これがダイバージェンスで逆行現象です。
ドル円の20分足でRSIを確認しましょう
チャートは2018年7月18日の20分足にRSI7日、14日、42日を表示しています。これが教科書どおりのRSIです。チャートの矢印は価格が下がっているので、RSIも落ちなくてはなりません。テクニカル分析としては、RSIの下がり具合から『まだ下がるかな?』『もう少し下がるかな?』『トレンドが出ているから-30%下回ってるけど関係ないか』という判断をします。ここまではRSIの一般的な使い方ですよね。
ダイバージェンスが出ているRSI
同じようにドル円20足チャートです。上記のチャートとは同日です。
RSIは買われ過ぎ、売られ過ぎを示すテクニカル分析なのに、チャートが下がっているのにRSIが買われ過ぎを示しています。つまり、ここから買われても上がりきれないということです。
後述しますが、前回の高値(安値)と今回の高値(安値)を結ぶとダイバージェンスの信頼度はアップします。
ダイバージェンスが出たときはトレンドの終了を示すことが多く、テクニカル分析の方向にトレンドが転換すると読むことができます。
この後の答え合わせをしていきましょう。
ダイバージェンス発生からトレンドが発生するまで4時間かかっていますが、RSIの方向にチャートが流れていきました。ダイバージェンスはオシレーターの動きに価格がついていきます。
しかもトレンド発生をとらえますので、ガッツリ取ります。今回のチャートではショートがオーバーシュート(一旦売られ過ぎている)していますが、ここを耐えれば112.420から112.620の20銭が数時間で取れている計算になります。1万通貨買っていれば2000円ですが、1000万通貨なら数時間で200万円の利益です。
終わった後の相場なら何とでも言えますけどね
ダイバージェンスは逆張りともトレンドの終焉とも言える
ダイバージェンスは逆張りだと主張するトレーダーが多いです。私は、それは半分正解で半分不正解だと考えます。
他のテクニカル分析と比べると逆張りになることはありますが、ダイバージェンスは必ずしも逆張りであるとは言えません。どちらかと言うとトレンドの終了時に発生することが多いので、トレンドの終了をダイバージェンスでチェックするという考え方がしっくり来る気がします。
私もダイバージェンスだけ追ってトレードしたこともありますが、トレンドが転換するまでに時間がかかることも多かった印象はあります。そのため、ダイバーが発生しても本気でポジションを取らず、①少しだけ取って様子見②トレンドが発生(①のポジションに利益が乗り始めたら)全力で買う③ボリンジャーの2σに当たりそうな地点で利食い。これがハマりました。
※最終的な投資判断はご自身でお願い致します。
ダイバージェンスを指標として認識する
FXの基本は『高いものを買ってさらに高い地点で売る』『安いものをさらに安くなったら売る』
株と違い、FXは安いものを高く売る、高いものを安く売ると考えると、大やけどします。トレンドに乗って、高くても勢いがあるときには買い、さらに上がったら売る。これが勝つための方法で、トレンドフォローです。
利幅は大きく望まず、10pipsや20pips取れればラッキーと考えた方がFXの場合負ける比率は少なくなってきます。
FXは株と違って24時間取引できるので、こまかく何度も取り、ヘマをしない取引をする。これが大前提ですよね。
しかし、ダイバージェンスは逆張りになることも多く、サインが出てからゆっくりと転換していくことも多いことから、指標として考えて『そろそろトレンド転換地点かもしれない』と考えておくと良いかもしれません。『頭と尻尾はくれてやれ』です。
トレンド方向にポジションを持っていれば決済するのも良いですし、10pips上や下(RSIが示した方向)に指値注文を入れてみても面白いかもしれません。
ヒドゥン・ダイバージェンスについて
ダイバージェンスと違い、ヒドゥン・ダイバージェンスというものもあります。
hidden(隠された)という意味です。日本人には発音しにくい、舌を噛む言葉ですが、ヒドゥンダイバージェンスがメジャーではない言葉なので、ネイティブ発音のまま周知されている珍しい言葉です。
hidden divergenceこの言葉がメジャーになってくれば、ハイデンダイバージェンスとか呼ばれそうな気がします。ヒドゥンって言いにくくてしょうがありません。ちなみにカタカナで書くのも一苦労です。
話はそれましたが、ヒドゥンダイバージェンスについてご紹介していきます。
つまり、ヒドゥンダイバージェンスというのは「隠されたダイバージェンス」です。これだけでは何の事かわからないですよね。ダイバージェンスが、トレンドの転換を示しますが、ヒドゥンダイバージェンスは「トレンドの継続」を示しています。
一言で言うと、トレンドごとダイバージェンスということです。
トレーダー向け:チャートでヒドゥンダイバージェンスを説明します
RSIは敏感に動くので、全ての指数を14日に設定して1本で表示しています。上記のチャートのように、RSIが前回の安値を切り上げているにも関わらずトレンドは下落を続けています。
この場合、トレンドは継続すると見るのがヒドゥンダイバージェンスです。
ただ、ここで注意したい点は、トレンドは継続しているにも関わらず、最終的にオシレーターの方向にトレンドが流れているのがわかります。これはRSIのみを見て逆行だけをチェックしているので、起きる現象です。RSIだけを見てヒドゥンダイバージェンスと判断するのは危険です。
ダイバージェンスやヒドゥンダイバージェンスの信頼性を高める分析方法は後述していきます。
これは、ダイバージェンスが買われているのに売られ過ぎ、売られているのに買われ過ぎという市場の過熱感を示しているため、最終的にはオシレーター方向に価格が動いていることがわかります。
ちなみにダイバージェンスもヒドゥンダイバージェンスもRSIやMACDを使って分析することができます。
ダイバージェンスとヒドゥンダイバージェンスの違いとは?
ダイバージェンスとヒドゥンダイバージェンスの違いは、基本的には同じだということを理解しておく必要があります。ヒドゥンダイバージェンスがトレンドの継続を示唆していても、相場の過熱感は実際に起こっていることであって、テクニカル分析が先に相場を先読みしているからです。
実際のトレードではヒドゥンダイバージェンスが出たからと言って、ポジションを新規で持つことはおすすめできません。個人的には決裁してしまった方がうまくいきますし、次のトレンドが出るまで様子見の方が安心できることが多いと思います。
最悪、ヒドゥンダイバージェンスは読み方が難しく、ダイバージェンスの特性からトレンドの継続とは読みにくいので、ダイバージェンスだけしっかり理解してもらえれば良いでしょう。
ダイバージェンスの正しい見方は前回の高値と今回の高値!
ここからダイバージェンスの実践編を確認していきます。
キレイな形のチャートが見つからなかったんですが、私がダイバージェンスを探すときはローソク足とRSIとMACDの3つを見ます。
- MACDの形に注目、前回の高値(山)と比較して今回の高値(山)はダイバージェンスしているか?
- RSIも同じようにダイバージェンスしているか?
- 通貨価格は2つのテクニカルと逆行しているか?
私はダマシに合わないように必ずダイバージェンスの起点は前回の高値(安値)とMACDの山の形を見ます。MACDの山の形がダイバージェンスしていること、RSIもダイバージェンスしていることが条件です。そして、チャートは必ずオシレーターと別の動きをしていることを条件にしています。
あまりキレイな形ではありませんが、この形ならエントリーしても良いかなという感じですね。
ダイバージェンスの結果は?
結果としては予想どおりに動いていますので、ダイバージェンスを信じてショートしておけば見事に大きく抜けたでしょう。
ただ、22時過ぎからトンカチ型のチャートが目立ちますので、為替自体がどちらに進みたがっているようにも見えます。トンカチが並んだら、私はさっさと決済して次の動きまでゲームでもするか、本でも読んでスタンバイします。
なぜダイバージェンスは前回と今回の価格に注目するのか?
為替相場は、買い注文と売り注文が拮抗して価格が決定します。そのため相場の動きはスムーズではなく、ジグザグに動き、注文の多い方に引っ張られます。
- 前回の高値(安値)と今回の高値(安値)を比較した場合、価格は同じです。
- 価格は同じなのに、過熱感が違うからRSIは違う数値を出している(ここで逆行)
- 価格は同じ112円でも取引量が違う(買われていないのに価格が上がっている)
- 買い(売り)に傾いているのに価格がついてきていないから、正しい方向に価格が引っ張られる(少しでも売り注文が入れば売り圧力が強くなる)
- 前回の高値、安値に注目する理由はMACDなどの指標も見やすくなりダマシが少なくなるから
ダイバージェンスのロジックはこのような感じです。
為替相場は相対取引なので、正確な売買量を判定することはできません。FXトレーダーは正確な板情報がないのにチャートとテクニカル分析で取引しているのです。
取引量はRSIなどで買われ過ぎ、売られ過ぎを判断するする訳ですが、普段あまり使えないRSIもダイバージェンスでは最大の効果を発揮してくれます。また、ダイバージェンスは取引量が少ない日本時間、オセアニア時間で発生することが多いです。(一概には言えませんが)
また、RSIだけが逆行しているからと言ってダイバージェンスと判断してしまうのは少し怖いです。上記のチャート分析を元にいろいろと研究、実証をしてみてください。
ダイバージェンスとヒドゥンダイバージェンスのメリットとデメリット
私は信頼度の高いテクニカル分析だと思っていて、世界的にもダイバージェンスだけ取引するトレーダーが多くいます。
※ダイバージェンストレーダーは、数千万円の資産をスイングトレード。安値で大量に買って、高くなったら売る取引をしているトレーダーも多い。(例:豪ドル80円で買って放置86円前後で売る)
為替の難しいところは、あの世界一の投資家ウォーレン・バフェット大先生も大損こいてるくらい難しいことがあるのも事実です。
普段FXをやらない個人投資家もダイバージェンスだけ狙って、残りは株をやっていたり、指数取引をやっている人も多いです。
続いて、私の取引経験からダイバージェンスのメリットとデメリットを考えてみました。
- ダイバージェンスのメリット
- テクニカル分析の中ではズバ抜けて信頼性が高い
- 足が長くなれば(12時間足、日足)では、ほとんどダマシがない
- MACDの2つ目の山の価格帯に指値を入れておくと気が付くと注文が刺さっている
- 逆張りなので、大きく利食いできることが多い
- ダイバージェンスのデメリット
- シグナルが出てからチャートが動くまで時間がかかる
- 投資額の少ない投資家は、エントリーが早すぎてトレンドが始まる前に損切になることもある
- トレンドと逆に張るため精神的にドキドキする
私のダイバージェンスの印象はこんな感じです。やはり、トレンドが変わるためには、相場に大きな力が必要で、ダイバージェンスはその『兆し』であると考えた方が無難です。
場合によってはダマシになることもありますし、相場の力が足りないときや、ファンダメンタルズでサプライズが起きる可能性も否定できません。そのため実務では、OCOなどを入れておいて、待っているくらいの気持ちの方が楽です。
相場に絶対はありませんし、テクニカル分析も100%はありません。リスクとダマシの可能性は常に頭に入れて、最悪失敗した場合の傷口を最小限にする努力をするのが良い投資家の判断だと思います。
ダイバージェンスまとめ
私がFX取引している中で一番信頼しているのはダイバージェンスです。
はじめは探すのが大変でしたし、シグナルが出てから発生するまでのタイムラグが長いので、ダマシではないかと何度も疑ったほどです。中にはダマシもありましたし、時間が経過してからシグナルどおりにチャートが動いたこともあります。
通貨ペアごとのクセや、値動きの荒い通貨ペアで発生するまでのクセがあるので、はじめはチャートを眺めながら『本当にダイバージェンスか?』と疑いながら検証していく方が良いでしょう。為替相場は世界がなくなるまで存在し続けると思いますが、あなたの失った資産をすぐに取り戻すことは難しいです。
そのため、自信がついてから実践に活かすようにしていきましょう。
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2023年5月4日確認
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