くりっく365と店頭取引の違いを比較

東京金融取引所によって開設されたFXの公的市場が「くりっく365」呼ばれています。

くりっく365以外の取引は相対(あいたい)取引、店頭取引と呼ばれFX会社と直接取引をしています。

何気に人気のあるくりっく365なんですが、実際はどのように店頭取引と違うのでしょうか?

本当に得なのか徹底的に調べましたので、店頭取引と比較してみます。

 

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はじめに

くりっく365は証券取引所のように、実在する取引所はありません。

くりっく365で直接口座開設をすることもできないので、取引所取引に参加しているFX会社で、くりっく365専用口座を開設します。

現在参加している業者はこの通りです。

クリック365参加業者1

くりっく365参加業者2

50音順

思ったより、くりっく365に参加しているFX業者が多いと感じませんか?

実際にくりっく365で取引をするメリットはあるのか比較していきましょう。

 

どこの会社で口座開設しても同じようにくりっく365口座を利用できますが、システムの強さや操作性などは参加業者のインフラを利用しますので、FX業界に精通した業者を選んだ方が良いです。

外為オンラインGMOクリック証券が認知度が高く、利用しているトレーダーも多い業者なので使いやすいですよ。

税率によるメリットはなくなった

以前のくりっく365は店頭取引に比べて税率が安く優遇されていました。

これが2012年1月より税率、負け越した場合3年間の繰り越しも全て同一水準になったのです。

2016年現在のFXの税金に関する取り決めはこのようになっています。

FXの利益分の課税利率 20%
内訳

所得税15%

住民税5%

復興特別所得税2.1%

平成23年~49年まで
復興税を含めたFX税額
20.315%(※注 所得税15%に2.1%を掛けて0.315%)
損失を出した場合の繰り越し 3年間
所得の種類 雑所得

つまり、税率や損益通算、損失繰越など、くりっく365と店頭取引と同じになっているので取引所のメリットはないと考えられます。

税率を比較した場合、条件は同じなんですね・・・。

 

確定申告の対象者とやり方、記入見本についてはこちらで解説しています。

【FXの税金】簡単確定申告攻略ガイド

その他確定申告等

FXで1年間に稼いだ金額に応じて確定申告が必要です。少しややこしい話になるんですが、投資で儲ける人は避けて通れないものです。

ここでは簡単に確定申告が必要な金額を説明しておきましょう。

確定申告が必要な金額

収入がある人は、FXで20万円を超える収入を得た時点で確定申告が必要、

収入がない人は38万円以上で確定申告が必要となります。

 

金額が違うのは、税務上の控除(収入がこれだけあったら税金収めてくださいね)が違うので、このようになっています。

また、両者を比較しても課税される金額に違いはないのです。

スプレッドを比較してみる

FXのスプレッドを日本で一番わかりやすく説明【1銭で手数料いくら?スプレッドについてはこちらで詳しい説明をしています。

 

スプレッドは、FXの手数料になる部分で、現在ほとんどのFX会社で徴求されません

 

しかし2008年前後、スプレッドと別に取引手数料を徴求していた名残りから、一部くりっく365業者でも手数料がかかる会社があるので注意が必要です。

くりっく365と店頭取引3社との比較

FX会社ドル円ユーロ円ポンド円豪ドル円
クリック365変動制
平均3銭
変動制
平均4銭
変動制
平均5~7銭
変動制
平均4銭
アイネット証券変動制
平均0.8銭
変動制変動制変動制
GMOクリック証券原則固定
0.3銭
原則固定
0.6銭
原則固定
1.1銭
原則固定
0.7銭
YJFX原則固定
0.3銭
原則固定
0.7銭
原則固定
1.2銭
原則固定
0.8銭

くりっく365はカバー先と呼ばれるレートを提示してくれる会社から一番良いものを提示しています。

店頭取引のBID/ASKと違い、買い気配、売り気配で表示され、スプレッドは変動制を採用しています。

 

くりっく365のスプレッドはかなり広めの設定で、GMOやYJFXと比較すると10倍高い結果になりました

 

くりっく365はデイトレードやスキャルピングトレードには向きません。

確定申告の際、FXの手数料は経費として認められますが、スプレッドは手数料と認められません

よく検討する必要がありますね。

スワップを比較

FXのスワップって金利どれくらい?&スワップポイントの裏技! スワップポイントの詳しい説明がわかりやすいですよ。

くりっく365のスワップはスプレッド同様カバー先から提示されているものを採用しているので、変動しています。2016年10月分の平均を割り出し1日当たりのスワップ金額を計算しました。

くりっく365と店頭取引3社との比較 1日当たりの平均金額

FX会社ドル円豪ドルNZランドドル円南アランド円
10万通貨換算
クリック36529円36円47円103円
アイネット証券23円43円52円110円
GMOクリック証券33円39円52円110円
YJFX25円40円49円130円

こちらも店頭取引が若干有利な展開ですが、さほど大きな違いはないという感想でした。

 

私の憶測ですが、店頭取引業者は、くりっく365のスワップを常に意識していて、上回る金額をスワップポイントにしているように思えます。

くりっく365が破綻したら、資産全額返金可能?

くりっく365の保全信託

【引用:くりっく365公式HPより

委託された証拠金は、全て金融取に預けているので安心してくださいね。という説明です。

そのため、何かしらの事情があって、くりっく365が破綻するようなことがあっても、証拠金の全ては金融取から返却されますという説明なんですね。

とても安心できます。

店頭取引も同様の信託保全を採用している

アイネット証券の信託保全

【引用:アイネット証券の信託保全

アイネット証券の公式HPより引用しました。

店頭取引で信託保全(預り資産の全てを銀行に預け入れる)ことが今や常識となっていて驚くことはありません。

FX部でおすすめしているFX業者も全て信託保全を採用しています。

というより、信託保全を採用していない国内のFX業者はほぼない状況なので、安心して取引できる環境が整っています。

結果発表

 くりっく365が登場した時点では、

  • 税金面
  • 負け越した分の3年繰り越し控除
  • スプレッド
  • スワップ
  • 信託保全
  • 取引手数料等の費用

くりっく365が有利な時代は以前の話です。現在は、店頭取引の努力により差は埋まり、スワップ、スプレッドに関しては、くりっく365より有利なものを提供しています。

 

ですので、「わざわざ、くりっく365で取引をするメリットを感じない」が率直な感想ですが、市場はそう感じていないようです。

 

くりっく365と店頭取引の取引数を比較

FX会社会員数(件)預り資産(百万円)取引枚数(月間/千枚)情報確認日
クリック365756,010424,6821,4002016年9月
アイネット証券非公開非公開非公開2016年10月
GMOクリック証券456,103117,6761,4442016年8月
YJFX305,12696,0014072016年10月

くりっく365と店頭取引だと、取引枚数と取引残高で表示している会社が混在しているので、正確な比較はできませんが、口座数は圧倒的にくりっく365が多く、取引は店頭取引の方が活発という結果になりました。

少し驚いたのが、メリットをあまり感じないくりっく365ですが、口座数がダントツで1位なんですね。公正取引所というネームバリューが効いているんだと感じます。

ただし、注意したいのは会員数が少ないGMOクリック証券の方が取引は活発なんです。取引コストなどを考えると店頭取引に軍配が上がりますが、最終的には、あなたの納得のいくFX会社で口座を作って取引ができれば良いですよね。

まとめ

  くりっく365 店頭取引 判定
税率 20.315% 20.315% 引き分け
損失繰越 3年間 3年間 引き分け
確定申告基準 給与所得者20万円超
学生・専業主婦38万円超
給与所得者20万円超
学生・専業主婦38万円超
引き分け
スプレッド 買い気配、売り気配の変動制 固定スプレッドを採用している会社がほとんど 店頭取引有利
スワップ マーケットから提示されたもの 変動制、固定制あるも、くりっく365より高い 店頭取引有利
信託保全 金融取 銀行・信託銀行に信託保全 引き分け

くりっく365と店頭取引の比較で、くりっく365が有利なものは見つかりませんでした。

スプレッドやスワップについては、店頭取引の方が優遇されていますね。

店頭取引業者一覧

FX会社スプレッド

(米ドル円)
スワップ

(豪ドル円)
取引単位

(通貨)
キャッシュバック
外為オンライン誘導原則1.0銭15円1,0005,000円
マネックスFX原則0.2銭固定42円1,000スプレッド全額
キャッシュバック
GMOクリック証券原則0.3銭固定35円10,000最大25,000円
インヴァスト誘導変動制35円1,00010,000円
m2j変動制16円1,000Amazon
ギフト券
FXプライム原則0.6銭固定30円1,00010,000円
みんなのFX原則0.3銭固定26円1,000最大20,000円
ひまわり証券原則1.0銭固定15円10,000-
アイネット証券原則0.8銭固定30円1,000最大30,000円
SBIFX原則0.27銭固定35円1口座開設で500円
算定日2017年4月3日

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