強制決済をロスカットと呼びますが悲しくなるので注意

FXでロスカットとは、強制的にポジションが決済される・・・ことを指します。FXは証拠金取引なので、証拠金が維持率未満になるど自動で強制決済されます。

ロスカットというとネガティブなイメージがありますが、投資家の資産がマイナスにならないための手段でもあります。

もし、ロスカット制度がなければマイナス評価が発生して、損金を証券会社に支払う必要があります。基本的にFXでマイナスになっても預け入れしている資金以上に損失を出すことはありません。(証拠金維持率ギリギリで金曜日までポジション持ち越し、週明け窓開けという場合はあるかも)

ちなみに

ロスカットと損切りは似て非なるものです。
ロスカットは強敵的にポジションが切られること。
損切りは投資家が『ここまで損失が膨らんだらポジションを切ろう』と自発的にポジションを切る方法を指します。
自発的に損を確定されるか、強制的に損を確定するかの違いです。

ロスカットはセーフティー装置とも呼べますが、損切りは投資家にとって必要不可欠なスキルです。

私もFXを始めたころにロスカットを何度も食らっています。一度は500万円の資産を溶かしています。今も裁量トレードをすると予想ミスや判断ミスで含み損が広がることもあります。

今回はロスカットのことと、損切りの仕組みと対処法について確認していきましょう。

ロスカットと損切りの違い

ロスカットか損切りか

ロスカットと損切りの違い
  • 自分でストップ注文を入れた場合・・・損切り、損切り注文
  • FX会社が強制的にストップをかけた場合・・・ロスカット

    本来、損切りもロスカットも英語か日本語かの違いなだけなので『どっちも同じじゃん』と思われるかもしれませんが、明確に使い分けされている言葉です。

    もう少し明確にするなら強制ロスカット、損切られ(自発という意味ではなくなる)という言い方がベストかもしれません。

    本当に重要なことなので何度も説明します。FXに限らず投資家は損切りできて一人前です。神様でもない限り未来を予知することはできませんし、そんな人はいません。

    投資にコツコツドカンは必ず起こり、誰でも一度は経験するものです。損切りは自分の判断ミスを認めることと、資産が減ることを承認する行為なので機械的にポジションを切ることは難しいのです。

    ロスカットに至るまでの流れ

    ロスカットはいきなり切られるのでは、マージンコールと呼ばれる警告がメールで来ます。私も何度も来たことがあります。

    マージンコールはFX会社によって来るタイミングが違います。

    マージンコールのタイミング
    1. 口座維持率が200%を切ったタイミング
    2. ロスカット水準の手前
    3. ロスカット地点に差し掛かっていてNYクローズのタイミング
    4. オセアニアオープンでロスカット!

    人間の心理としては、ギリギリまでポジションを放置しながら『もしかしたら価格が持ち直すかもしれない』という希望的観測を最後までもってしまいます。

    トレーダー川瀬トレーダー川瀬

    この時点で負け確定です。仮に持ち直したとしても、爆発的に証拠金維持率が戻ることはありえません。
    ないとは言い切れませんが、こんな取引を続けていれば、早かれ遅かれどこかでロスカットされます。

    どのようなトレードルールでも構いませんが、10%上がったら利食う、5%下回ったら損切りをする。などいくつかルールを試してみて、自分に合うものを探していきましょう。

    投資は習うより慣れろとはよく言ったもので、基本的な知識を習得する必要はあるものの、実際にやってみないと覚えられない部分も多いです。

    証拠金維持率の計算については下記の記事が参考になります。

    【参考:レバレッジを5秒で計算できる|レバレッジ計算機

    ロスカット水準

    FX会社によって基準が違うので、自分の利用しているFX会社のロスカット基準をしっかりと確認しておく必要があります。

    外為オンラインのロスカット水準

    外為オンラインのロスカット基準はこのようになっています。

    アイネット証券のロスカット水準

    アイネット証券のロスカット水準はこのようになっています。

    ロスカットを理解するために、証拠金維持率を確認しておきましょう

    外為オンラインのロスカット説明外為オンラインのケースで証拠金維持率と、ロスカットを確認します。図の通りで説明してきます。ドル円80円のときに1万通貨買い注文を入れました。

    ロスカットの計算で重要なのは必要証拠金です

    図と同じように5万円を証拠金にして、ドル円1万通貨の必要証拠金が32,000円ですね。

    ポジションを所有した時点で5万円÷3万2千円×100%=156%

    証拠金維持率は156%です。これは非常に良くないポジションの持ち方です。

    仮にドル円が79円になったとします。1万円の含み損になりますので、

    5万円÷(3万2千円+1万円【含み損分】)×100%=119%

    残り19%でロスカットします。これは証拠金に対してポジションが多いため証拠金維持率が156%からスタートしているためです。

    FXトレーダー川瀬FXトレーダー川瀬

    計算式が頭に入ってるだけで便利です。

    計算式:預け入れ証拠金÷(必要証拠金±ポジション評価金額)×100%

    これで割り出せます。ポジションが含み益になっていれば証拠金維持率は高くなり、反対に含み損が出ていれば必要証拠金プラス含み損の金額で計算されます。

    証拠金維持率
    100%~150%超危険水準(ただちに切る)
    150%~200%危険水準(遅くとも当日中にポジションを切る)
    200%~300%注意
    300%~400%安全
    400%超ほっとする
    1000%超スワップ取引時推奨

    投資に正解はありませんし、口座維持率の考え方は人それぞれです。私はデイトレードのときは上記のような感覚で考えます。

    資金を回してお金を増やして行く少額デイトレードの場合、できる限りチャートから目を離さず取引したいものです。

    高金利通貨などのスワップ運用は基本放置になるので証拠金維持率は高めに設定しておきたいです。

    FX業者ごとに証拠維持率が変わる

    FX業者ごとに計算方法が違う

    証拠維持率に重要な部分が、ポジションの必要証拠金です。⇒マンガで学ぶ!レバレッジはハイレバレッジが安全?その理由とは

    こちらで、レバレッジは高い方が良いと説明していますが、レバレッジが高い方が維持率を高めてくれます。資金に見合っていないポジションはやはり危険なため、最低でも300%前後で維持するか、チャートから目を離さずにポジションを解消して維持率を高める工夫が必要です。

    取引を繰り返しているうちに感覚がつかめるはずです。ロスカットにならない取引を心がけましょう。