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FXで経済指標の見方、読み方は必須科目です。
アメリカの雇用統計、非農業者部門雇用者数がFXで注目されることはご存じだと思いますが、失業率が7.5%と言われたり、GDPが1.5%と発表されても良い結果なのか、悪い結果なのかピンと来ない方は多いのではないでしょうか?

私も10年以上FXをやっていますが、発表の数字だけ見たら、良いのか悪いのか分かりません。
しかも、最近は経済指標は全くチェックしないでトレードしています。唯一気にするのはアメリカの雇用統計くらいです。
経済指標の読み方にはコツがあります!コツがわかれば、中学生でもファンダメンタルズ分析ができます!
今回はファンダメンタルズの読み方のコツと、有名な経済指標の内容、発表の時期などをまとめました。
ただしFXではファンダメンタルズよりテクニカル分析が重要視されています。株なら企業の決算やファンダメンタルズで相場は動きますが、FXはサプライズで動くことはあるものの、ファンダメンタルズで動くことはほとんどありません。
仮に動いたとしても気づいたら相場は変動しているので予想のしようがない部分もあります。私は雇用統計以外の指標はあまり気にしていません。
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経済指標って何?
- 各国の政府
- 中央銀行
- 関連省庁
各国が毎月発表している経済に関する指標です。通貨の変動は経済に連動するので、どうしても経済指標は注目されます。
これらの経済指標は、ニュースで報道されるケースはほとんどなく、主に株式取引やFXなど、相場の情報を知りたい人向けの情報誌で手に入れることができます。
日本経済新聞やウォールストリート・ジャーナルなどは専門的に扱っていますが、FX会社の速報があれば十分です。新聞は、背景の説明や記者の解説が入るので、丁寧な内容になっています。

あなたの利用しているFX会社の為替情報が足りないと思っているなら、GMOクリック証券の情報なら満足できる内容が満載なのでおすすめです。
正直なところ、どこのFX会社のニュースが良いと優劣はつきません。どこを使っても流れてくる情報は同じです。付帯でアナリストの解説が入ってくるくらいです。
ただしアナリストは結果に対して理由をつけるだけなので、相場が上がったか下がったか理由を知ってもトレードに大きな影響はありません。
よく言われる後出しジャンケンというやつです。
実際の経済指標カレンダーをチェックしてみましょう
※発表前は結果欄は空白になっています。結果が出てから埋まるようになっています。
【参考:GMOクリック証券経済ニュース】
ログインしないと見れない情報ですが、FX会社のニュース速報は投資用に使いやすくカスタマイズされています。
重要度が高いほど為替変動への影響力が強いことを指していて、前回の数値、今回の予想、結果が一目でわかるようになっています。
パっと見た感じで、何が重要なのかわかりそうですよね。ポイントは、重要なものに焦点を当ててチェックすれば大丈夫です。
優先順位の低い経済指標は相場への影響は限定的なので、気にしなくても問題ないでしょう。
相場を大きく動かす要因は予想しなかった結果が出た場合です。

はじめからマイナス予想されている指標がマイナスの結果になっても『結果は織り込み済み』とされ、市場の反応は限定的になることが多いです。
市場が予想していないことが起こると相場は急変します。市場はサプライズに弱いという特徴があります。
FX会社の無料為替ニュースを購読するだけで十分!
経済指標の読み方がざっとわかったら、後は情報の入手するだけです。
FX会社の為替ニュース速報にメールアドレスを登録すれば、このような情報が随時配信されます。
- 本日の経済指標の予定
- 発表前に前回の発表値、予想
- 発表後の結果

重要な部分なのでもう一度説明します。経済指標で重要な部分は、市場の予想を超える良い結果や、悪い結果です。
予想範囲内に経済指標が収まれば大きく相場が動くことは少ないです。『事前の予想をどれだけ裏切る結果になるか?』がポイントです。
今はスマホアプリが主流になっているので、メール速報を登録していない人も多いようです。
スマホアプリ⇒経済指標で進むと本日の経済指標の予定と、重要度、今回の予測などが記載されていますので、通勤中に目を通しておくだけで十分でしょう。
経済指標ポイント1:基本的にアメリカのニュースが相場を動かす
アメリカの経済指標が、為替相場に大きな影響を与えます。
例えば、ユーロ圏やアジアも自国の経済ニュースよりも、アメリカの経済が良ければ吊られて上がり、アメリカの経済が悪ければ吊られて下がる傾向があります。
普段生活していて気にならない点なんですが、FXをやっているとアメリカが世界の経済の中心なんだと確認できます。

極端な話をすれば、アメリカのファンダメンタルズを分析するだけでFXはできます。日本人は円を主体で取引をしている傾向が強いですが、短観ですら相場を動かすことは稀です。
重要度No1はアメリカ非農業者部門雇用統計
アメリカの非農業者部門雇用統計は、キングオブ経済指標と呼んで良い指標です。
毎月第一金曜日の21:30(夏時間)、22:30(冬時間)発表され、為替業界はお祭り騒ぎです。
FX会社も雇用統計の日にオンラインセミナーを開催して「一緒に雇用統計を楽しもう♪」の流れになっているくらい『わっしょい!!』と為替が動きます。
好き好んで、雇用統計のときにトレードをする人も多いのですが、急変動することが多いのでFX初心者にはオススメしません。

私は、米雇用統計のときにはポジションを閉じるようにしています。
一番相場を動かす要因はサプライズです。誰も予想していない結果だから相場が荒れるんです。雇用統計時の取引はギャンブル性が高くなるので私は苦手ですね。
初心者におすすめしない理由は、発表後に一方向に進むような単純な動きをするなら問題ありませんが、時と場合により短時間に乱高下することです。「1円下がって50銭戻して・・・・また1円下げた」FX初心者には難易度が高く、往復びんたで損失になることも少なくありません。
場合によっては、相場が上げて下げての大暴走相場になることもあるので、はじめは雇用統計時は動きだけ見ることからはじめましょう。
【注意:FXの雇用統計はお祭り!取引前に確認しておきたいトレードのコツ】
日本の経済指標は相場への影響は限定的なことが多い
アメリカが深夜ということもありますが、日本の経済指標後に相場が静まり返っていることも珍しくありません。
ですので、重要度の高いものだけをピックアップしておけば良いということです。
重要度の高い経済指標をチェックして慣れてしまいましょう。2か月も指標を見ていれば、自然と感覚がつかめてきます。
経済指標ポイント2:相場を動かす一番の材料はサプライズ
ファンダメンタルズの面白いところはサブライズが起こると、おかしいくらい相場が急変することです。
2016年の最近では、イギリスのユーロ離脱、アメリカのトランプ氏決定のときは大きく円高に動いたのは記憶に新しいと思います。
- ユーロ離脱時、ポンド円は最大で20円、円高でした
- トランプ氏選任時、ドル円は4円、円高に動いて戻しました
市場が予想できなかったことが起こり得ると株式市場、為替市場はパニックになるんです。
急激に動くため、相場のサプライズを狙ってPCに張り付いている投資家も多く、うまく取れれば1日に100万円を超える利益を取るトレーダーも多いんです。
経済指標のサプライズはこう読む!
失業率が10%(これは悪い数字)だった結果よりも、市場が失業率を15%と予想しているのに12%だと、好感されて買われる(上がる)ことが多いのが為替市場です。
経済指標ニュースは前回結果、今回の予想がセットで配信されます。
結果が予想に反して高ければ買われる材料になり、予想より低ければ売られる材料になることが多いです。結果が前回よりも良いか悪いかではなく、市場の予想がどうか?予想を超すサプライズか?という点が相場を動かします。
経済指標ポイント3:重要な経済指標を抑える
経済指標は大きなものだけチェックしておけば問題ありません。
慣れてくると嫌でも経済指標の種類や名前を覚えてしまうので、はじめは雇用統計、GDPや失業率、日本なら短観辺りをチェックしておけば良いでしょう。
わが国の経済指標では、全く市場が反応しないことの方が多いです。またヨーロッパの経済指標も、大幅に予想を覆す内容でなければ、市場の反応は限定的になることが多いです。
では、アメリカの経済指標が軸になりますが、抑えておきたい指標を確認していきましょう。
雇用統計&非農業者部門雇用統計
重要度★★★★★
失業率は経済に直結する経済指標で、中でもアメリカの「失業率」「非農業者部門雇用統計」が世界の注目を集めます。
アメリカの雇用統計は毎月、第一金曜日と決まっていて、日本時間の21:30(夏時間)22:30(冬時間)に発表。
FX会社によっては、雇用統計の発表時間帯にセミナーを開催してリアルタイムに雇用統計を楽しもうとしている会社もあるくらいです。
ADP雇用統計
重要度★★★★
アメリカのADP社が雇用に関するレポートを発表しているのが、ADP雇用統計です。
ADP社はアメリカの給与計算代行をしている会社で、権威あるデータを元に雇用統計の先行指数として注目されます。
米雇用統計の2日前に発表され、米雇用統計の予想値にも大きな影響を及ぼします。
ADP雇用統計の結果が、非農業者部門雇用統計の予想値と大きく離れる場合、相場は大きく動きます。
GDP
重要度★★★★
Gross(総数)Domestic(国内)Product(生産)の略で、日本語だと国内総生産と呼ばれます。
GDPは有名なので、学校の社会の時間で教わってる・・・はずです。(当時の私には難しすぎて右から左でしたが)
つまり、国内の経済が元気なのかどうか?という指数です。世界各国GDPに関しては発表されます。
大きく相場を動かすのは予想値と結果がどれくらい違うかがポイントになります。
新築住宅販売件数・中古住宅販売件数
重要度★★★★
住宅販売件数は、アメリカの経済指標で、景気のトレンドを先行性が高い指数です。
住宅販売件数は、新築住宅販売件数と中古住宅販売件数が別々に発表されます。
景気の動向を知るための指標で、FRB(米連邦準備制度:米中央銀行)も注目している指標で、利上げのポイントの指標になっています。
中古住宅販売件数は毎月25日頃、新築住宅販売件数は28日~翌月4日頃に発表されます。
ISM景況指数
重要度★★★★
ISMが発表する、企業の景況感を数値化した指標です。
製造業景況指数、非製造業景況指数の2つに分かれていますが、ポイントは数値が50を上回るか下回るかで市場の景気を判断します。
FRBも景況指数が50を下回る状況で利上げをしたことがないことから、FRBも注目している指標であると伺えます。
毎月3営業日頃に発表され、主要経済指標の中でも早く発表される経済指標です。
消費者物価指数(CPI)
重要度★★★
国民の購買意欲を図る経済指標で、世界各国で多く発表される指標です。
呼び方は消費者物価指数やCPIどちらでも呼ばれるので、名称は合わせて覚えておくと良いでしょう。
国民の購買意欲やインフレ率をチェックする指標です。
購買意欲と言っても、食料品やエネルギー(ガソリンや電気等)のように必ず支出する係数を差し引いて発表するものもあり、CPIは各国こまかく分けて発表しています。
米国のCPIは毎月15日頃発表されます。
生産者物価指数(PPI)
重要度★★★
CPIと同じようにインフレ率をチェックする指標です。
生産者の販売価格から調査した物価関連の経済指標です。
1982年の平均物価を100として算出しています。CPIと同様毎月15日頃に発表されます。
貿易収支
重要度★★★
国内の輸出から輸入を差し引いた指標。
米は長年、貿易収支はマイナスで推移しています。
そのため、指標結果が悪くても市場が動くことはほぼありませんが、サプライズがあると為替変動に影響を及ぼします。
発表は毎月10日頃。
日本は外需で利益を出している国なので、貿易収支が大きくマイナスになると円高になる傾向があります。
景気先行指数
需要度★★★
景気の予想をインデックスした指標ですが、市場の反応は限定的です。
あまり気にしなくても良い経済指標です。